この詩にうたはれた生活

 この詩にうたはれた生活を見ますと、私がこのお話のうるほひの要素となるものを、希望、感動、新鮮味とあげてきまして、更にそれを生み出す源として智慧、ものを味ふ心、即ち芸術的精神と愛情、特に日本的義理人情をもち出したのでありましたが、この詩を通じて私の申しましたことが、ほゞ当つてゐるかと思ふのであります...

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芋はよきかな

芋はよきかな。薩摩芋はよきかな。これをくらふ時、人おのづからにして気宇闊大、時に愛嬌こぼるるがごとし。

大君の墾《はり》の広野に芋は作りて、これをしも節米の、混食の料《しろ》とするてふ忝《かたじけな》さよ。つはものは命ささげて海のかなたに戦ふ日を、銃後にありて、身は安らかに、此...

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霜柱くづるる庭のうめもどき

霜柱くづるる庭のうめもどき、根がたの土に青鵐《あおじ》来て、二羽、三羽、何かついばむ郊外の冬、その陽当りの縁近く、大皿の上、ほかほかと、甘やかに湯気を立てたる薩摩芋。親子三人、軍国の今日の糧《かて》ぞと、配りおこせし一貫匁の芋なり。

芋にして紅赤を我は好む。紅赤の蒸焼せるをほくと...

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